経理職でキャリアアップを目指すために今できること
経理職に就いて数年経った頃、誰もが悩むであろう自分のキャリア。会社の中で経理職は専門職と考えられています。そのため他の職種と違い部署移動の可能性も低いでしょう。
また、営業職の同僚などと比べると給与の上がり方が緩やかなことも気づかれる頃ですよね。
「このままずっと経理でいいのかな…」
「給与上がるのか…」
「キャリアアップできるのか…」
と不安に思う方も多いはずです。
先に上げたような悩みがある方は、きっと経理職でキャリアアップしたいと考えているのではないでしょうか。
この記事では、経理職でキャリアアップを目指す方向けに今できることについて説明します。
経理職でどのようにキャリアアップを目指すか考える
経理職でキャリアアップを目指すために大切なこと。最初にどのようなキャリアを目指したいのか考えることです。
社内だけで考えると、経理職はキャリアの選択が少ないように思えるかもしれません
しかし、一言に経理と言ってもさまざまなキャリアを選ぶことが可能です。
例えば、
・ベンチャー企業などのCFO(最高財務責任者)
・内部監査役
・経理部責任者
・企業内税理士
・会計コンサルタント
・大手企業への転職
などがあります。
現在勤めている会社で役職に就くことを目標にする方もいるでしょう。他に、今の会社で十分な経験を積んで転職を考える人もいます。人それぞれ目指すゴールは異なることは当然でしょう。
しかし、目標が高ければ高いほど「今のままでは目標を達成できない」ことにも気づかれると思います。
だから、まずは目指したいキャリアを考えること。そして、キャリアを達成するためにも今できることを考えることがとても大切です。
キャリアアップに有利な資格
経理職のキャリアアップで有利な資格を4つご紹介します。経理に関する資格は、難易度も高めのため勉強を始めてすぐに合格できる資格ではありません。だからキャリアアップを目指す方は、
早めに資格勉強を始めることがおすすめです。
簿記検定
もし、将来的に転職を考える可能性があるなら、簿記2級は取得しておきましょう。なぜなら、経理職の募集要項には、必須条件が簿記2級とされている事が多いからです。
やはり、人気企業になると応募者数は多い。もちろん応募者の中には、経理職の経験が豊富な方もいるでしょう。似た経歴の応募者の場合、企業が書類選考を行う際、資格などは重要な判断基準です。
簿記検定は、年に3回の実施です。転職したいと思える企業に出会えるかは、タイミングもあります。だから、いつか転職したいと考えているならば、今のうちから簿記2級の取得を目指して早すぎるということはありません。
税理士
税理士とは、難関国家資格の1つです。経理職の方であれば、税理士の方と一緒に仕事をした経験もある方も多いかと思います。でも実際、税理士ってどんな資格かご存知ですか。
税理士は、以下のような独占業務を行う権限を有している資格です。
・税務代理
・税務書類の作成
・税務相談
税理士を取得できた場合、キャリアの選択肢が増えるでしょう。
企業内税理士はもちろん、税理士事務所への転職、独立なども目指すことが可能です。
難関資格ではありますが、会社員を続けながら合格している人も多くいる資格でもあります。
特に将来、企業には属さないで働きたいと考えている方にとってはぴったりの資格でしょう。
USCPA
USCPAとは、米国公認会計士のことです。日本で需要がある資格なの?と思われる方もいるでしょう。日本は海外進出をしている企業も多く、また、日本進出している外資系企業も多くあります。
海外と関わることがある会社で需要がある資格です。
将来、「外資系企業で働きたい」「海外駐在員になりたい」または「海外の企業で働きたい」と
考えている方におすすめの資格。
今では日本でも試験を受験することが可能。会計の勉強だけではなく、会計に関する専門的な英単語を覚える必要があります。語学力に自信が無い方でも目指せる資格です。
TOEIC
経理職で語学力があるというのは強みです。今後、日本では人口減が続くでしょう。そのため、日系企業の海外進出も増え、国内企業ではが外国人の雇用が増えます。
企業によっては、職種関係なく語学力を必要とする会社も増えることが予想されます。経理職の専門知識に加え、語学力がある人は、今後企業からの「欲しい人材」と言われる機会が増えることでしょう。
さいごに
この記事では、経理職でキャリアアップを目指す方向けに今できることをご紹介しました。経理職は専門職のため、企業からの需要が高い職種です。だからこそ、着実に経験を積むことが大切。
しっかりと経験を積んでいければ、転職に困ることはないでしょう。しかし、給料のアップや、管理職に就きたいと考えるならば、職務経験にプラスαがあると有利になること間違いなしです。
一度、今後の自分のキャリアについて考える時間を作ってみてはいかがでしょうか。