資格と意欲があればチャレンジの価値あり

未経験から経理職にチャレンジしたいと考えているあなたは、まずはどんな企業で働きたいと思っていますか？
「大手に憧れるけど、未経験だからムリかな…」「中小企業で経験を積んでから大手にチャレンジしよう」そんなふうに考えている人も多いかもしれません。
しかし実は、大手企業の方が未経験者を歓迎する傾向にあります。その理由を知って、改めて転職のビジョンを描いてみましょう。

資格と伸びしろ重視の大手企業

規模の大きな企業は、一般的には独立した経理部門を持ち、職務が分業化されていることが多いものです。教育体系も整っており、人を育てる仕組みがしっかりと機能しています。
そのため、未経験でも意欲や適性があると判断されれば、採用に至る可能性も大いにあります。未経験の方が素直に会社の方針や仕事の進め方に慣れやすいことから、同年代・同じくらいの適性であれば、むしろ経験者より未経験者を選ぶという考え方の企業もあります。

経理の仕事への意欲を示すには、資格取得がいちばんの方法です。経理関連の資格はいろいろありますが、採用条件とされることも多い簿記2級を取得するのがよいでしょう。大企業や堅い業種の企業ほど、資格の有無を重視する傾向があります。

中小企業は即戦力重視の傾向

反対に、中小企業は人手が足りない、そこまではいかなくても人材教育に十分に手が回らないという場合が多く、即戦力を求める傾向にあります。資格がない経験者と、資格がある未経験者であれば、中小企業の大半は前者を選ぶことでしょう。

また、独立した経理部門がなく、経理を担当しつつバックオフィス全般にも携わる必要がある企業も多くあります。そのため、スペシャリスト志向よりゼネラリスト志向の人の方が歓迎される傾向にあります。そして、大企業よりは早くから責任あるポジションに就ける可能性が高いでしょう。

総務や人事などのバックオフィス経験も生かしつつ経理に挑戦したい人、マネジメントを視野に入れている人は、中小企業の方が向いているかもしれません。

まとめ：自分を磨き、企業研究をしっかりと！

こうしたことから、未経験ならむしろ大手企業への門戸が開かれていると考えてもよいかもしれません。しかし、待遇がよく福利厚生の充実している大手企業は人気があり、競争も激しいもの。これまでのキャリアを活かせる可能性のある中小企業も視野に入れつつ、資格取得はもちろんのこと、自己分析や企業研究も十分に行い、自信を持って経理への転職に臨みましょう！